一応昔アニメーター目指していたし、仕事とかでも動画作ったことあるから、見せ方技術をまとめておきます。
これを参考にしていい動画をつくりましょ!
あ、念のため書いておきますが、個人の考えになりますのでご了承ください。
■動画作るときにまずやること!
おおざっぱでいいので、まずはネタ構成を書き出しましょう!
超重要!超重要だよ!
頭の中にしまっておくのはよくないです。動画の流れを決めずに作り始めるのもよくない!(RTA動画勢ならそれでもいいけど)
・視聴者に「一番伝えたいこと」がなんであるかを考えて決める!複数でもOK(俗にいう取れ高の部分。メッセージ性が弱いと動画内容も弱くなる)
・動画で使う素材を確認して、「一番伝えたいこと」につながるような、面白い・ウケると思う部分・自分が視聴者に見てもらいたいところを1か所以上探す!
・その部分がオチというか一番効果的に見えるように、動画の起承転結を考える。最初は起承転は無視して、結だけ考えるといい(基本は1番のオチを結に持ってくると安定)
※例外として旅番組など時間が連結する必要性のあるものはその通りの流れで作って、最後に「印象的だったのはここ!」と宣言する
・見せたい部分が複数ある場合は、基本は時間をバラけさせつつ、1番のオチと結につなげるような流れを作る。伏線的な。(慣れていれば見せたい部分をつなげて畳みかけてもよい)
例えばみんな履修しているはずのこちらの動画で説明します。
この動画の結、「一番伝えたいこと」は、
おそらく「最強生物作っちゃったけど、その生物が自ら吊られていった」ということだと思います。
ゲーム終了のできごとなので、結に持ってくるのがいいでしょう。
そこから起承転結に伝えたいことを考えると
起:ジャッカルになった
承:特になし(他に入れたいことを入れてOK)
転:仲間にした人がインポスターで最強生物になった(仕様を本人が認識していたかは不明)
結:最強生物作っちゃったけど、その生物が自ら吊られていった
この流れで動画を作るのが、一番メッセージが伝わりやすいでしょう。
上手く考えられないという人は、twitterとか日記とかで書くような内容を思い浮かべましょう。
こちらの動画の内容も、やろうと思えばtwitterで140文字でまとめられるはずです。140文字でなるべく面白くなるように書いてください。
考えたら、そこからさらに流れを膨らませます。内容が破綻しなければ捏造してもよいです。
起:役職説明など(しないとオチの意味がわからないので必須)→「ジャッカルになった」
承:道中の心象とか、どこで動くかなど(実際に当時考えていなくても、考えたということにして捏造してもOK)
転:インポスターっぽい人を仲間に→勝利条件満たしたのに終わらない→「仲間にした人がインポスターで最強生物になった」(実際は不明だが、流れ的に仕様を理解していなかったという体で進めた方がおもしろそう)
結:最強生物がボタンをおした→「最強生物作っちゃったけど、その生物が自ら吊られていった」
転2:バグで両方生存で勝った
できるだけ一番のメッセージを最後に持ってくるようにしてください。
結のあとに伝えたいメッセージがあるなら、動画のように一度締めてから出すのが効果的でしょう。(なおその後何々した、みたいな)
難しいならそちら(バグで両方生存で勝った)を「一番伝えたいこと」にして流れを考えてください
ちなみに、「イベントに参加したけど楽しかった!」というメッセージ性の場合はこうなります。
起:イベント参加した!(初参加とか意気込みとかを膨らませる)
承:特になし(イベントの様子とか)
転:特になし(なんか大変だったこととか)
結:イベント楽しかった!(頑張って膨らませる、何が楽しかったのかを分かってもらう)
楽しかった!というメッセージは言われなくてもわかるので、もう少し具体的に膨らませましょう。
推しと握手できたとか、なんかあるでしょ!なんかだせ!捏造してもいいから!
起承転結さえしっかり考えておけば、あとは少し気を付ければよい動画になります。頑張れ!
あと、「一番伝えたいこと」が来てからは動画をあまり長くしない方がいいです。
メッセージが薄れちゃいますからね!コメ返しなどはその前に入れたいところです。
■個人的に使う見せ方技術
ゲームプレイ動画の場合、ただゲーム画面を流すだけではインパクトに欠けます。
インパクトを出すにはどうすればいいか、お教えします。
大きくする:
見せたい箇所を拡大して注目を集めます。効果的です。ただし、大きくするためにはその前に小さくして(元に戻して)おく必要があります。ずっと大きいままではいけません。使いすぎると騒がしくなることも注意です。
止める:
動画を止めて、溜めを作ります。止めて、引く。完全に止めてもいいしスローにしてもよいです。同時に大きくするとより効果的ですね。
画面が動いていない間はBGMなどでつなぎます。BGMすら止めると、ギャグかホラー表現になります。
リプレイ:
目立たせるという意味でも、尺稼ぎという意味でも有効な表現です。
目の前をふさぐ:
視聴者の目は動画中心に集中していることが多いです。大きい画像や文字をいきなり出せばびっくりさせることができます。
急シーン切り替え:
前触れなくシーンを切り替えます。上の「目の前をふさぐ」と同じ効果で、いきなり画面全体を黒一色にするとびっくりします。白一色でもいいよ。できれば効果音も付けた方がいいです。
キャッチを使う場合は、あまり長くならないようにしましょう。ここに総統閣下とかしにたくなーいとかネタを使ってもいいですが、こちらもあまり長いと効果が薄まります。
途中で遮る:
喋っている相手を遮って場面転換したり喋りだしたりするとインパクトが強いです。まだしゃべっとるやろがい!
まあ要するに、ストップ&ゴーを心がけるとよいですね。
常に動いていたり同じことを繰り返すと、慣れてしまってインパクトにならないので、
騒がしくして、戻して、騒がしくして、とメリハリをつけましょう。
あと文字を使う場合は、なるべく読みやすい工夫をしてください。
できるだけ明朝は避け、ゴシック体にするのがいいと思います。明朝は線がつぶれやすいのでメインフォントとして使うのは不向きかと。
あと後ろの色と混じると読みにくいので、縁文字かテキスト枠を作りましょう。2重縁文字ならさらに強調できます(白黒白とか)
■おすすめしない見せ方
よくやりがちなことですが、個人的にはやらない方がいいです。
・フェード、ぼかし、ブラーを多用
まあ私がフェード処理が嫌いって理由もあるけど…
非常に便利なフェードインアウトですが、見せ方としては印象に残りません。
(落ち着いたヒーリング動画を作りたいなど)印象を消すために使うのならよいですが、普段は使わない方がいいでしょう。
画面の印象が消えるということは、BGMを目立たせたいときには逆に有効な手法とも言えます。
ぼかしも同様です。
ブラーはエフェクトちからが強すぎるため、そういう効果を狙うなら集中線だけにしておいた方が良いでしょう。またシーン転換で使用すると印象が残りにくいです
・難しいエフェクト、アニメーション効果を使う
例えば海のエフェクトとかきれいですよね。あとぬるぬる動く立ち絵とかすごいですよね。ダンガンロンパとかも。
でも、そういうのを設定するの、ものすごく時間がかかるのです。
苦労の割に、エフェクトを使わずコマ割りで対応した場合のインパクトとあまり変わらない、むしろそっちの方がインパクトある、まであります。
個人で制作する動画の場合は、難しいことをやる必要はありません。無意味とは言いませんが、時間に見合った編集をしましょう。
あとエフェクトに動画の内容が負けちゃうことがあるので…動画の主役はメッセージ性に持っていきたいでしょう?
画面効果を使いすぎな例としては、こちらの動画が挙げられますかね?
ドタバタ感を演出するために沢山の画面効果を使っているのでしょう。製作者さんの編集技術が高いため破綻せずうまくまとまった動画になっていますが、ドタバタ感を演出するとしても、ここまで効果まみれにする必要はないです。
ぱっと普通に出して、ぱっと消えるだけでも同等の効果が得られるでしょう。
あとこの動画の場合は、過去シリーズで作ったり使ったエフェクトを再利用するなどして時間を節約している気がします。なのでいきなりこういった動画を目指すのはおススメしないです。この製作者さんだからできるのだ!いいね?
・エフェクトに頼りすぎる
同じようなエフェクトを使いまわすのもそうですが、画面をうるさくしすぎるのはあまりよろしくないです。
せっかく作ったすごいシーンも、動画全体的がうるさいと目に留まらないというか頭が追い付かなくなっちゃいます。
あと時間の長いエフェクトも、長いほどに効果が薄れていきます。ぱっと出してぱっと引っ込めるのを心がけましょう。
・画面が全く動かない
とはいえ画面がずっと動かないのは、それはそれで問題です。オチにたどり着くまでに視聴者が飽きてそっとじしてしまわないよう、適度に刺激を入れましょう。画面を拡大縮小すればそれだけで刺激になります。簡単!
・口パク
いる?あれ・・・
スクリプト導入で簡単にできるらしいけど、正直動いていてもいなくても視聴者にとってはどうでもいい要素。
なんか口元アップしたときに口パクするなら効果的だけど、普通はなくてもいいと思う。
■その他注意する点
・視聴者のことを考えて動画をつくる
製作者にはわかっていることが、視聴者には伝わらないことは沢山あります。ゲームのルールとかその他もろもろ。
オチをわかってもらうために、その道中で説明などをいれておくのは大事です。
見えにくい色、文字サイズなども避けましょう。自分でそれみたらきついでしょう?できれば自分で見て面白いと思える作品にしたいです。ヤリタカッタダケーがいっぱいある場合は、視聴者に忖度するか、自分の心のままに作るかなどをよく考えましょう。
・動画の質と編集時間のバランスをうまくとる
最低限の質は必要ですが、個人的には編集時間のために質をけずるのは重要だとおもいます。
次の動画が出しやすい、出そうという気になりますからね。時間のかかる編集をすると、次もそういった編集を入れないといけないのではないか、という不安に苛まれることになりますし。
・他の動画からパクる
わざわざ自分で考える必要なくない?いいものはどんどんリスペクトしましょう。またそういうのを探すために動画をいっぱい見よう。アニメでもテレビでもいいぞ。
■立ち絵あり動画でaviutlでよく使うもの
・グループ制御
複数のオブジェクトをまとめて操作できます。これを知っているとかなり編集時間が短縮できますよ。いい感じの画面効果も入れやすいですし。
・シーン
動画をパーツに分けることができます。シリーズものの場合は素材置き場としても活用したりできて便利です。
・起き上がって登場、ぼよよーんと登場@ANM1
立ち絵登場シーンは全部これでいいんじゃないかな。目立つし楽だし。
・弾む、振り子、砕け散る
大体この辺で事足りる
・集中線
多用は厳禁
以上。ほんとにこれぐらいしかエフェクト使ってないな…